夢を見た。
私は殺人犯として追われている。
何故か兄も一緒だった(現実では一人っ子なのに)
事件の概要はこうだった。
両親が惨殺された。
私達は逃げた。
だから追われている。それだけ。
地方の学校や民宿を渡る。
なぜか私達は誰に通報されるでもなく、ラジオでニュース速報を聞く。
そして思う。捕まるまで逃げよう。動機を訊かれたら空が青かったからって月並みに答えよう。
本当は私達が殺したんじゃない。
両親は殺しあっただけ。
理由は多分、憎しみか、倦怠か、絶対的な愛。
私達はみていただけ。
ただ最後まで。
でも事実よりも私達が冤罪になることの方がずっとマシに思えた。
理由は多分、憎しみか、倦怠か、絶対的な何か。

そんな夢をみて咳き込んで起床。
痛い。関節とか喉とか。
声が出ないわけじゃなくて安心したけど、このまま行ったら近日中に絶対枯れる。
昨日飲んだ風邪薬は効かなかったのだろうか。
取りあえず今日は休む。
具合悪し。
再び寝る。

記憶の反芻が起こる。

体中にピンク色の皮膚が透けるぼろぼろの犬が、若者と散歩している。
4本の足先には黒ガムがソックスみたいに巻かれていて。
何故かリードが腰に巻きつけてあった。
不審に思って見ていると、どうやらその犬は後ろ足が動かないらしく、進む際は腰を吊り上げてもらって前足だけでよちよち進んでいた。
事故かなんかだろうか。

長津田で鳩にえさをやる。
しばらくそれを続けていたら手から直にえさを食べるようになった。
周囲の人が私を
「こいつ、きちがいじゃないの」
という目で見てくる。

起床。
食べるものが無い。
このままじゃ死ぬ。
なので、体に鞭打って買い物に行く。

近所のスーパー。
食欲がないので食べ物に対して具体的な欲望が浮かんでこない。
そういや最後に自炊したのはいつだったか?
思い出せない。
バナナとか。野菜を買う。
あと、蜂蜜100%の飴。
きのこも買う。
キノコは体の免疫機能を活性化させる働きがあるらしく、風邪対策に良い。
暖かいコーヒー(60円)を飲みながら、たかって来る蚊をよけつつ帰宅。

遅い食事、本日一回目を食す。
今日は多分この一食以外は何も口には入れないだろう。
咳、関節の痛み、軽い声枯れ、消化不良。
どうでもいいがな。
そういやこのブログの7777番踏んだ人がいたら、面白いんで教えて。

ぼんやりと。横たわってテレビを見る。
稽古、行きたい。
声は、出ないでもない。
でも、嫌な咳が出るし、嫌な痰も出る。
昨日貰った薬の副作用は
「尿が赤くなる」
だった。
おいおい。
ということは。もし、私達が通りすがりのプロレスラーに下腹にキック喰らって膀胱または腎臓に損傷を起こして血尿を出したとしても
「なーんだ副作用か」
って発見が遅れちゃったりするよね。
いやだわ。
触らぬレスラーに祟りなし。

母からの電話。
母じゃない人からの電話。
どう対応したかはあまり覚えていない。
ただ、明確に自分が屑極まりないって感じる。
どうにも弱っているときに、一番近くに存在しているのは自分しか居ないのだから、普段は目を逸らしていることの暗鬱さに圧倒される。
私に足りないのは実直さでも優しさでなく、多分あれでしょう。世間の万引きする主婦が求めているもの。
凍るような臨場感。

絵を描いているとき。
小説を書いているとき。
ピアノを弾いているとき。
お芝居をやっているとき。
まるでカマキリを探しに葦や萱が繁る土手を一人で走ったときのような。
あのときは、夢中だから、草で皮膚が切れても痛みも喜びも何も感じなかった。

一人で幸せになれたら
一人だけで幸せになれるのなら
何も思いはしない。

思いはしないさ。

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