俺たちは六本脚の犬になれるか？

ニュースで知りました。
どっか外国のお寺の前に六本足の犬が捨てられてたんだって。
最初は僧も驚いたらしいけど、幸運の使者として買うことにしたんだって。

なんだそりゃ？
多いことは良いことだってこと？
まぁ面倒くさいから、後ほど。


昨日は人が泊まりに来てて、その人は風邪っぴきなもんだから睡眠不足の魚みたいにぐったりしていた。
最近風邪が流行っているのかもしれない。
私もクシャミがぶばぶば出るし。【柿喰う客】の稽古に行っても、けっこう多くの人がぐずぐず言っている。
見捨てることも出来ないので飲み物買ってきたり肩もみしてあげたりするも、あまり回復していたようではなかった。
朝方に「あちい」って毛布を剥ぐ度に掛けなおしてやるも、最終的には寒気が来たらしくなんかもう救いようがなかった。
仕方ないのでおかゆをあてがって登校する。


学校。
絵を描くだけ。
うーんいいのかこれは。
なんか、先生が言ってたけど、毎日絵ばっかり描いていると本当に頭がおかしくなっちゃうんだって。
ふーん。
おかしくなればいいのに。自分。


稽古。
テンぱると日本語が話せなくなることが今更ながらに再発覚。
頑張れ自分。ごめん皆。
そして誰か芝居を観に来て。


帰宅。
ご飯食べて帰ろうかなーと思いつつも、なんだか女の子は皆帰るっぽいので止めることにする。
ガリガリ君をガリガリしながら帰る。
頭は痛いよ。相変わらず。


最近便秘がち。滅多にそんなこと無いのに。何か思い当たる節って言ったらホルモン剤くらいな気もする。
はやいとこちゃんと正常値になって、ピルを飲みたい。
こんなのは嫌だ。生理とか、あほらしい。
あほらしいといえば、
昨日、本屋に行ったとき、
父親が年端も行かない娘に自分が買う本を持たせていた。
本のタイトルは確か
【全国制服女子校VS共学高2005】
とかいうやつ。
何を戦わせるねん、と思いつつ、
何も解らず言われたとおりにその本をレジまで持っていく娘が可哀相だった。


俺たちは。
六本足の。
犬になれる、か？
私達の足が2本なのはそれが平均、てーか一番多いからであって、もし自分が明日6本足になっていたらはたして幸運の使者になれるか？
きっと殺される、か。
誰かを殺すかの、どちらかだろう。
あの犬が生き残ったのも、多分なんかの偶然。
私達は、頭ん中が奇形だ。
ただ、骨とか皮とか髪とか肉とか妄信に包まれているからわかんないのさ。
悔しかったら、今までどうりに、見て見ぬふりをすることだ。


……いつになったらどうにかなるのやら。ねえ。