けれどもそれでも、業が深くて

なほもながらふこととなったら、
奉仕の気持ちになることなんです。
奉仕の気持ちになることなんです。

愛してる中原中也。


これは大好きな詩です。【春日狂想】ってやつ。
まるで夢の様な気分だ。死者と恋人ということは。
神社は陽が照っているのに、限りなく優しい暖かさ。
飴を売る翁の周りには鳩ばかり。
お久しぶりです。お元気でしたか。
そこらのどこかでお茶でも飲みましょ。
戸外はまことににぎやかなこと。
花嫁御寮に電車も通る。
喜びすぎず悲しみすぎず。
我らに欠けてるものは、果たして実直だけでしょうかねえ……。


起床。
昨日は早々に泣き寝入った為に睡眠だけはしっかり取れていた。
しかし瞼が開かない。
おや？と思って鏡を見ると両目とも綺麗な二重になっていた。
いつもは奥二重だったので瞼の面積が増えるとしんどい。
起きると昨日の悲しみが全くといって良いほど消えうせていた。
なんだったんさ。こりゃ。

歯磨きをする。こういう朝は口の中が胃液やその他ぐずついたものでいっぱいだ。
ぼろぼろの部屋を落ち着いて眺める。
汚い。
ちょっと掃除でもするか。
うん。


掃除を始める。
ペットボトルを捨てて、空き缶を捨てて、髪の毛をガムテープで取りまくって（こちとら尋常じゃないロンゲの為に爆笑すら誘う量）、冬服をしまって、夏服を出して、洗濯モノをまとめて、炊飯ジャー洗って、風呂場に残ってたシャンプーの詰め替えの袋とかも捨てて、一段落。


百均に行く。
かなり久しぶりの百均。
相変わらずガキどもに溢れていて賑々しい。
よく見かけるロリータが今日も居た。この子も暇なのだろうか。
サランラップやキャラメルコーンなどを買う。
よく考えたらホットパンツに親父越えTシャツという露出は高いが趣旨がわからない格好をしていたことに気づく。
どうでもいいが健康的なんだか秋葉系なんだかわからない。


帰宅。焼きそばを食うも吐きそうになる。
やべえ、嘔吐感に襲われる。妊娠？なわけ無い。セックスしてないんだから。
多分、ストレス。
大事を取って少々寝る。


二時間後、完璧な体内時計を持つ自分。ばっちし起床。
お風呂に入ることにする。
林檎の入浴剤が好き。
最近肌を褒められることが有る。高校時代はもんのすごく肌荒れをしていた自分にとってこんなに喜ばしいことは無い。
いやあ本当に酷かったんですってば、なんかもう顔中に赤いフジツボが密集しているような感じ。
なので、更なる肌の向上を目指すべく、入念にクレンジングオイルで磨く。
風呂上り後は、試供品のふき取り化粧水。あと無印良品。惜しみなく使えるのはいいことだ。

必死に自分を可愛がろうとしている自分。
どうしたらいい。
教えてくれ、中原中也。


夕飯。
スープと生卵ご飯。
吐きそうだ。またしても嘔吐嘔吐嘔吐の予感でいっぱい。
どうしたというんだほんとに。


洋画版【ザ・リング】を見る。
怖い。でも日本版の方が気持ち悪い。なんか、日本人の考えること、感じることって根本的に粘液質で爛れている気がする。


どうにも頭の中に薄命そうな道化がいる。
なにやら弱々しげに身振り手つきをするのだけれど
その意味は終ぞ通じたことは無く
手真似につれて口も何やら動かしているのだけれど
やはり通じたことは無く
音はちつともしないのですし
しろじろと身に月光を浴び
目付ばかりはどこまでも、やさしさうなのでした。
中原中也、好きです。これは【幻影】ってやつです。


頭がおかしい。
すべてがおかしい。
こうやってここにいることに満足したい。