私がここの空気を吸う理由。それはとてつもなく不条理なものだけど。
2005年2月10日本番3日目。
自分。
また崩壊。
お客さんが気になる。
共演者の事も気になる。
おかしくなる。どうして心の事件は無くなってはくれないんだろう。
すべてが、悪い方向に気になる。
私の抜け殻のような目に、ため息も出ないほど不条理な光景は次々回転寿司の様に運ばれてくる。
まるでクラスのいじめを見ているような気分だった。
中学時代、私は傍観者で有るが故に、ヘタしたら当事者以上に腹の奥を抉られた。
無意識の刃の鋭いことといったらこの上ない。
だって、そいつらは傍観者に手加減はしないんだ。
いきなり深く刺してくるんだ。
カッターや剃刀で薄くピーーーって切るんじゃなくて
凄く長くて尖った錐で急所にぶすり。
傷跡は傍からはよく見えないけど、確実に傷は致命傷に到達してるんだよ。
私は、
こんなこと書いたら一部の方々からかなりのお叱りを受けるかも知れないけど、
その瞬間全ての意見を排除した。
私がここで息を吸って吐いてする理由。
それは自分を可愛がるためだけだって。
自己満足。自慰。ますたーべーしょんって言うのか?欧米の方は。
劇をするに辺り、自分の自我を保護する為に一時的に外部からの音を遮断。
誰かへの思いやりなんて無い。
必死になって自分は今水の中に居るって思い込んだ。
「泣いたって、意味無いんだよ。他者に通じるわけ無いんだよ」って
「ここで騒いだって体力を失くすだけだから、あーぁ」って
そう思わないと体中の血が乾いて固まって耳の穴からコロンって出てきそうだった。
そう思った途端。
生々しい色をした人の肌が、皆マネキンみたいに鮮やかな他人事へ変わった。
いくら触っても。会話しても、握手しても空気と同じ生温さで何も感じないの。
この思考は一瞬の内の出来事。
私は、袖幕の後ろで自分で自分の手を握った。
薄ぼんやりとした影の中。
私の指先は生温い空気ではなかった。
引き上げられたばかりの水死体のように、びしょびしょの汗でぬれていて、錆びたドラム缶みたいに冷たかった。
私はモニターを自分にセットし直してから、
掠れた喉で台詞を言った。
自分。
また崩壊。
お客さんが気になる。
共演者の事も気になる。
おかしくなる。どうして心の事件は無くなってはくれないんだろう。
すべてが、悪い方向に気になる。
私の抜け殻のような目に、ため息も出ないほど不条理な光景は次々回転寿司の様に運ばれてくる。
まるでクラスのいじめを見ているような気分だった。
中学時代、私は傍観者で有るが故に、ヘタしたら当事者以上に腹の奥を抉られた。
無意識の刃の鋭いことといったらこの上ない。
だって、そいつらは傍観者に手加減はしないんだ。
いきなり深く刺してくるんだ。
カッターや剃刀で薄くピーーーって切るんじゃなくて
凄く長くて尖った錐で急所にぶすり。
傷跡は傍からはよく見えないけど、確実に傷は致命傷に到達してるんだよ。
私は、
こんなこと書いたら一部の方々からかなりのお叱りを受けるかも知れないけど、
その瞬間全ての意見を排除した。
私がここで息を吸って吐いてする理由。
それは自分を可愛がるためだけだって。
自己満足。自慰。ますたーべーしょんって言うのか?欧米の方は。
劇をするに辺り、自分の自我を保護する為に一時的に外部からの音を遮断。
誰かへの思いやりなんて無い。
必死になって自分は今水の中に居るって思い込んだ。
「泣いたって、意味無いんだよ。他者に通じるわけ無いんだよ」って
「ここで騒いだって体力を失くすだけだから、あーぁ」って
そう思わないと体中の血が乾いて固まって耳の穴からコロンって出てきそうだった。
そう思った途端。
生々しい色をした人の肌が、皆マネキンみたいに鮮やかな他人事へ変わった。
いくら触っても。会話しても、握手しても空気と同じ生温さで何も感じないの。
この思考は一瞬の内の出来事。
私は、袖幕の後ろで自分で自分の手を握った。
薄ぼんやりとした影の中。
私の指先は生温い空気ではなかった。
引き上げられたばかりの水死体のように、びしょびしょの汗でぬれていて、錆びたドラム缶みたいに冷たかった。
私はモニターを自分にセットし直してから、
掠れた喉で台詞を言った。
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