なにやったかぜんぜん覚えてない。

稽古。
必死。
理性がついていかない。
本能でもない。
こんなんで計算した演技とか
同じ演技とか
できるわけねえじゃん。

ねぇ、どうなるの?



私は爪を噛みそうになって、はたと我に帰る。
私が爪を噛んだら
私が触れるものには全て
ぎざぎざの爪あとがついちゃうんだ。

私はにこにこしながらしきりに自分の髪の毛を触る。
噛んじゃ駄目だ。
噛んじゃ駄目だ。
噛んじゃ駄目だ。

私は、
小学生のとき買ってた青虫の中身が、ある晴れた日にはじけたのを思い出す。
私の中身は、今あれと似通った緑と紫の汁でいっぱい。
噛んじゃ駄目だ。
その瞬間。

その瞬間に私は。

私は
自分の髪の毛を触る。
人が緊張状態に陥ったとき、髪を触るのは、その接触の刺激により精神を安定させようとしているからだ。
幸い私の髪の毛は無駄に触り心地が良い。
助かったような、助かってないような、複雑な気分。



アホらしい。
こんなんじゃ、

自分、いつまでも一人でオナニー。

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