言語障害と呼ばないで

今日はあまり寝てないで学校なの。考えると四時間くらいしか寝てないの。でもそれも学生さんに取っちゃ一般的なのかな。
茶のファーコートとマスク装着で学校に行く。ロング丈コートに長い黒髪、それにマスクといえば言わずと知れた都市伝説の再来である。
途中物珍しげに小学生の集団に覗き込まれる。
特に愛らしさは感じなかった。

学校。今日は特に期待するほど楽しい授業は無い日。眠気に負けまくりながら午前中を生きながらえる。

もう最近楽しみなのはご飯ばっかりだ。
駄目だと思う。食べて寝てエロい事してるだけなら単なる人間だ。人間じゃ駄目だ。個人にならなきゃ。

鯖の味噌煮を食べる。良い感じに甘みも無く味も染みていない。こういう安っぽい感じが好きなので小躍り状態。桃子さんは懲りずにまたスペシャルラーメンを食べていた。しかしこれは別に学習能力が無いわけじゃなくてトラウマが癖になっただけのこと。笑顔で見守る。無事完食していた、良かったね。

母から電話が来る。以下内容。

お父さんの手術が今日行われる。
そろそろお金を振り込んでくれる。
通帳を失くした。

私が思うに明らかに笑えない事態だが母は終始照れたように笑っていた。
この人の娘であることを誇りに思った。

午後は差し迫っている課題をやったりフランス語をやったり。
フランス語の先生は人の事をいつも見下した目で見てくるので、対抗してつちのこを見るような目でガンを飛ばし返す。
そのおかげか今日は当てられなかった。しのいだ感が満載だった。

5時間目は教育系の授業。やたらと五月蝿い生徒がいるのだが例に寄って煩わしかった。外見は凶悪な山下清みたいなイノシシ達磨さんである。こいつは本当に腹の底から好かん。こいつも私との接触は避けているようだ。良い事だ。

レポートを提出して久々の稽古に行く。こないだ初めて休んじゃったし。私は本当に滅多に稽古を休んだりしないので（れっきとした自慢）こういう風に稽古の間隔が空くことは珍しい。うきうきして向かう。

……しかし。あれー？
人がいないよー？

どうやら風邪やら何やらで皆大変らしい。あーぁ。私も人の事は言えないけど、本当皆さん体は大切にしてあげてくださいね。
皆でとりあえず発声を始めては見たものの、なんだか集中力が続かないんだねー、気づくと懐かしの合唱コンクールでよく聞く歌大会になっていた。
人がいないと寂しい。でも奮い立たせてがんばってみる。

んー。無理。上がらないテンション。

そんな中読みだけで通してみようという提案が。
ほほぅ。してみましょう。
そういうことで始まったのだがいない人を補って読むのが意外に楽しかった。可愛いはずのキャラがやたらキチガイじみていたり親切なキャラが投げやりだったりやりたい放題。
テンションは上がった、でも人として大切な何かを失った気がした。

帰宅の際タクシーを使うと例に寄ってOLに間違えられる。何かもう腹も頭も立ったりきたりしない。下車する時にのど飴を貰う。そんなタクシーは久しぶりだ。マニュアルにしてはちょっと故郷を思い出すナチュラルな優しさだった。私はこんなとこまで来て何をなぁなぁに生きているんだろう？とは微塵も考えなかった。

ぼんやりとご飯を食べ、ぼんやりとお茶を飲む。生理はまだ来ていない。やったことないんだからできるはずはない。単なる心境の変化に置ける時差ぼけの一種だろう。でもなんか寂しい。
今日はちょっと何かナイーブ。ええ繊細と書いてナイーヴ。
それでも2ちゃんを見てまだ大丈夫って思う自分が最近怖い。
もしかしたらとっくに同類なのかもね。